江戸の花

19世紀の日本の古典植物画の本。

ハーバリズム（植物医療）は、医療目的で使用される植物や鉱物の研究であり、中国で長い間人気がありました。ハーバリズムが発展するにつれて、8世紀に日本に伝わり、17世紀までには完全に確立された学問分野となりました。

1828年に岩崎兼年によって出版された「本草図譜」は、日本で最初のカラー植物百科事典でした。全96巻で構成され、2000種の植物がスケッチされ、彩色され、山草、湿生植物、毒草の三つの異なるカテゴリーに分類されていました。ほとんどの巻が写本であったため、現存する多くのイラストは質が低かったのです。しかし、私たちは「本草図譜」から最良の100点のイラストを慎重に調査・選定し、江戸時代のこの歴史的な植物画集に新たな命を吹き込みました。

中央が折りたたまれないようにすべてのイラストを表示するために、本は横長のフォーマットでデザインされており、イラストを1ページで明確に見ることができます。各花には中国語、日本語、漢方（中国医学）の名前が記載されており、その花の薬効、名前の由来、言語的な関連性、その他の役立つ情報についての小さな物語も添えられています。