河鍋暁斎の絵本

はしゃぐ骸骨、カエル、妖怪のパレード：河鍋暁斎のあまり知られていない作品群の祝祭的な宝庫。

河鍋暁斎（1831年–1889年）は、江戸幕府が崩壊し日本が近代西洋に開かれた激動の時代に生き、活動しました。彼の芸術は異なる時代だけでなく異なるジャンルにもまたがっていました。幕府公認の狩野派の画家である一方で、庶民向けに制作した多くの破天荒な木版画でも知られていました。彼の自由奔放なスタイルは近年再び人気を博していますが、絵画や版画とは異なり、これまで彼に関連する展覧会や書籍でほとんど注目されてこなかった作品群があります。それが絵本です。

この場合の「絵本」とは、子供向けの挿絵入り物語ではなく、木版印刷された絵画やスケッチの宝庫を指します。暁斎の絵本は、骸骨や解剖図からカエル、猫、さらには妖怪まで、機知に富み生き生きとした多彩なイメージを集めた華麗なものでした。これらの巻物は彼の晩年に人気の高まりに応じて次々と刊行され、実際、多くの場合、その内容の雑多さから、出版社が十分に速くまとめられなかったように見受けられます。

河鍋暁斎の絵本は、大田記念美術館の所蔵する暁斎の主要な絵本から選ばれた224点の画像を紹介します。暁斎の視点をより際立たせるために、作品は三つのカテゴリー（人物と骸骨、動物と自然、妖怪と神々）に分けられています。各作品のキャプションは暁斎の独特のユーモアを照らし出し、古き江戸と現代を融合させたこれらの浮世絵の魔法への洞察を提供します。全体として、このコレクションは「絵の鬼」と称された暁斎の比類なき才能の魅力を余すところなく明らかにしています。

タイトル：  河鍋暁斎の絵本

製本: ソフトカバー

言語：日本語

ページ合計: 288

サイズ： 150 x 110 mm